番外編 アメリカ留学計画話は変わるが、私は中学校に上がる前から、英語にはとっても興味があった。だって何か格好良いじゃない。 大学、専門学校まで、英語の成績もずっと良かった。(自分で言うな?) 高校3年の、進学先を決定する前に、だめもとで「アメリカに留学したい」 と父親に言ってみた。 「馬鹿か、お前は?」と取りつく島も無かった。 (まぁ、あいつじゃそんなもんだろう。) それ以来、もし留学するんなら自分で金を貯めなきゃな、と漠然とは考えていたが、 ちゃんとした形で意識したのは、当時の友人の一人が海外留学を決めた事だった。 彼女は決して英語に興味があった訳でもなく、クラブに行っても旅行に行っても、 「いぶら、今彼なんて言ったの?」とか、 「私英語解んないからOOって言って。」とかいう子だった。 彼女がアメリカ留学を決めた理由は、 暇だったから。 お金があったから。 私が行きたがっていたから、だった。 彼女は私が昔から語学留学したがっていたのと、 私の父親が人一倍厳しい事、融通が利かない事を良く知っていた。 留学を決めた後、彼女は私にこう言った。 「いぶらは私より英語が話せるし、いいじゃん、別に。 それに、お父さんが許してくれないもんねぇー。」 彼女的には悪気はなかったのかもしれないが、(いや、あった方に5000点) 私がキレるには充分な理由だった。 なんであいつが出来て私が出来ないの? (もう「あいつ」呼ばわりかよ。おいおい、私) 私は今まで貯めていたお金をすべて集めて当時通っていた英会話教室に相談しに行った。 所持金100万ほど。 1年留学するくらいなら大丈夫だろう、ってな事でトントン拍子に決めてしまった。 それ以外にも留学の決意を後押ししたものに、 ちゃんと英語を理解して、ちゃんと話せるようになりたい、 っという普通の欲求があった。 クラブ活動がつまらなくなって来ていた理由の一つも、 今から考えると、いつまで経っても英語をちゃんと理解して、話せるようにならなかった、 自分への苛立ちとか、無力感もあったんだと思う。 ってな訳で、留学先の学校に金も払って、父親に報告して、 何ヶ月か親父と口も聞かない、嫌な空気が会社にも家にも、 (当時親父の会社で働いていた私、とほほ。) 漂っていた時、私はのんきと出会った。 のんきとのその後1に続く ジャンル別一覧
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